$Id: index.html,v 1.40 2008/03/02 13:04:39 nabeken Exp $
~/.procmailrc等から呼び出し、ファイル(==メール)を学習、判定するrubyインタープリタをインストールし、アーカイブの中のbsfilter/bsfilterをPATHが通っている適当なディレクトリに置く。 OS、ディストリビューションによっては、ports、ebuild等のパッケージが用意されている場合もある。
iconv.dllをインストールし、アーカイブの中のbsfilter/bsfilter.exe, bsfilter/bsfilterw.exeを適当なディレクトリに置く。 コマンドプロンプトからはbsfilter.exe、それ以外からはbsfilterw.exeを使用するのがお薦め。
あらかじめtokenごとのspam確率を求めておき、メールの中にspam確率の高いtokenが多く含まれていたら、 そのメールがspamであると判定する。

実際に使用を開始する前に、spam確率を求めるという準備が必要である。 判定済のメール内のtoken出現回数を求め、spam / (clean + spam)により確率を求める。 --add-clean, --add-spam, --updateというコマンドで準備を行う。

実際に判定する前に、データベースを準備する必要がある。
1. cleanなメール中の単語を数える。
% bsfilter --add-clean ~/Mail/inbox/*
2. spam中の単語を数える。
% bsfilter --add-spam ~/Mail/spam/*
3. 単語ごとにclean/spamな確率を求める。
% bsfilter --update
以上で、準備終了。
コマンドライン引数で判定対象のメールを指定する例。0から1の範囲で、spam確率が表示される。
% bsfilter ~/Mail/inbox/1 combined probability /home/nabeken/Mail/inbox/1 1 0.012701
標準入力から判定対象のメールを入力する例。spamの場合、exit statusが0になる。
~% bsfilter < ~/Mail/inbox/1 ; echo $status 1 ~% bsfilter < ~/Mail/spam/1 ; echo $status 0
~/.procmailrcから呼ぶときのサンプルレシピその1。
exit statusを利用して、spamをspamフォルダに移動する。
:0 HB: * ? bsfilter -a spam/.
~/.procmailrcから呼ぶときのサンプルレシピその2。spamに
X-Spam-Flag:、X-Spam-Probability:ヘッダを追加し、
X-Spam-Probabilityの示す確率に従い、blackフォルダ、grayフォルダに移動する。
:0 fw | /home/nabeken/bin/bsfilter --pipe --insert-flag --insert-probability :0 * ^X-Spam-Probability: *(1|0\.[89]) black/. :0 * ^X-Spam-Probability: *0\.[67] gray/.
bsfilterフォーラムへどうぞ。
以下の2通りの形式がある。
maintenance modeとfiltering modeがある。
標準入力からメールを与え、spamかどうか判定させるには、filtering modeで1の形式を使用する。
spamの場合は、exit statusが0になる。
~/.procmailrcから呼び出す場合は、通常、この形式になる。
コマンドライン引数でメールのファイルネームを与え、spamかどうか判定させる際には、filtering modeで2の形式を使用する。 複数のメールを同時に判定することが出来る。結果は標準出力に表示される。
複数のコマンドを同時に指定できる。
~/.bsfilterを使用する。
HOME環境変数が設定されていない場合は、bsfilterのあるディレクトリを使用する。## example of bsfilter.conf jtokenizer MeCab spam-cutoff 0.6
IMAPでサーバと通信し、サーバに保存しているメールを学習、判定することができる。 判定結果に従い、ヘッダを挿入すること、指定したフォルダにメールを移動するすることが可能である。

--pipeは無効である。
bsfilter.confの例
imap-server imap.example.com imap-auth login imap-user hanako imap-password open_sesame
inboxの中のX-Spam-Flagがついていないメールを判定し、判定結果をヘッダに入れ、spamの場合はinbox.spamに移動する例
% bsfilter --imap --imap-fetch-unflagged --insert-flag --insert-probability --imap-folder-spam inbox.spam inbox
POP proxyとして動作し、MUAがサーバからPOPで受信する経路の途中で、メールを判定しヘッダを挿入することが可能である。--auto-updateによる自動学習は行えるが、--add-clean、--add-spamによる学習は行えない。
pop.example.comのポート110でPOPサーバが動いているとする。

bsfilterがPOP proxyとして動作する。サーバとbsfilter間、bsfilterとMUA間はPOPを使用する。bsfilter内部で、メールを判定しヘッダを挿入する。この場合は、以下のようオプションを設定する(--pop-portのデフォルトは110、--pop-poryx-portのデフォルトは10110なので、省略可能)。
% bsfilter --pop --auto-update --insert-flag --insert-probability --pop-server pop.example.com --pop-port 110 --pop-proxy-port 10110

pops.exmaple.comがPOP over SSLを使用している場合は、サーバとbsfilter間はPOP over SSL、bsfilterとMUA間はPOPを使用する。
% bsfilter --ssl --pop --auto-update --insert-flag --insert-probability --pop-server pops.example.com --pop-port 995 --pop-proxy-port 10110

--pipe、及び、--add-clean等、学習に関するコマンド、オプションは無効である。
ruby標準ライブラリのnet/imap.rbの問題。ruby-1.8.3以降なら問題ないはず
メールボックスの名前が間違っていると思われる。ruby-1.8のimap.rbで以下のようにして調べるとよい。
% ruby /usr/local/lib/ruby/1.8/net/imap.rb --user=taro --auth=login imap.example.com password: ****** taro@imap.example.com> list INBOX.junk INBOX
mswin32版、cygwin版等、既にRubyがインストール済みの場合は、bsfilterのソースを普通に実行すればよい。 Rubyがインストールされていない場合は、bsfilter.exe、bsfilterw.exeを使用するのが簡単。iconv.dllが別途必要。
なかださんの調査によると、 ruby本体とiconv.dllの組合せに制限がある。広く使われているrubyに対しては以下のようになるはず。
通常は0。--pipeオプションなしで判定対象メールを標準入力から与えた場合のみ、判定結果をexit statusから得ることが出来る。 その場合、spamは0、cleanは1というexit statusになる。
No such file to load -- sdbmというエラーが出る。sdbmを使用可能にする。例えばdebianの場合は、libsdbm-rubyをインストールする。
やまだあきらさんがwl-bsfilter.elを公開中。 \ay diary、 Re: Mark & Action (Re: 2種類の削除コマンド)から。
メールが日本語か否かをad hocに判断し、日本語らしき場合はnkf.soでEUC に変換している。Subjectや本文でISO-2022-JPと名乗りつつ、実際のコードは shift jisというケースも、nkfが救ってくれている模様。iconvが使えれば、unicodeもサポート。
各種データベースは、日本語用とその他用に分けてある。
デフォルトでは連続する漢字2文字(bigram)、カタカナをtokenとして扱っている。
MeCab(和布蕪)による形態素解析を行うには、MeCabとrubyバインディングをインストールし、
--jtokenizer MeCabを指定すればよい。ChaSen, KAKASIについても同様。
誤判定されたメールが~/Mail/spam/123であるなら、
% bsfilter --sub-spam --add-clean --update ~/Mail/spam/123
とする。~/Mail/spam/123をspam token databaseから削除し、
clean token databaseに追加し、確率データベースを更新する。
TLEC presents spamassassin を fetchmail から利用する方法
で紹介されている、
Paul Graham方式と、Gary Robinson、Gary Robinson-Fisher方式との間で切り替えるには、
-uでspam確率データベースを更新するところからやり直す。spam確率データベースを更新するとき(maintenance mode)と、
メールをspamか判定させるとき(filtering mode)とで、同じ方式を-mオプションで指定する必要がある。 Gary Robinson方式と、Gary Robinson-Fisher方式の間で切り替えるときには、-uは不要である。 -c、-sでtokenを数えるところは方式に依存していないので、どの場合もやり直す必要はない。 tokenごとのspam確率を求める方法、それを使用してメールのspam確率を求める方法、両方とも異なる。 Paul Graham方式でのtokenごとのspam確率をpg(w)とする。pg(w)を求める際の特徴を挙げる。 Gary Robinson方式でのtokenごとのspam確率をf(w)とする。以下のように求める。 Paul Graham方式では、特徴的な(0.5より遠い)pg(w)を持つ15のtokenを使用してcombining probabilityを求め、
それをメールのspam確率としている。 Gary Robinson方式では、以下で求めたSをメールのspam確率とする(bsfilterが表示するのはS2)。 f(w)を求めるところまでは同じ。それ以降、Robinson-Fisher方式では以下のように計算する。
コマンドライン引数で、mbox形式のファイルを指定することも可能であるが、
コードが汚い。 bsfilterという名前が安直。
Q. Paul Graham方式、Gary Robinson方式、Gary Robinson-Fisher方式を切り替えるには?
Q. Paul Graham方式とGary Robinson方式の違いは?
f(w) = ((s * robx) + (n * p(w))) / (robs + n)
とする。過去に出会ったことのないtokenのf(w)も、この式でカバーされる。
P = 1 - ((1 - f(w1)) * (1 - f(w2)) * ... * (1 - f(wn))) ^ (1 / n)
Q = 1 - (f(w1) * f(w2) * ... * f(wn)) ^ (1 / n)
S = (P - Q) / (P + Q)
S2 = (1 + S) / 2
Q. Gary Robinson方式とGary Robinson-Fisher方式の違いは?
P = ((1 - f(w1)) * (1 - f(w2)) * ... * (1 - f(wn))) ^ (1 / n)
Q = (f(w1) * f(w2) * ... * f(wn)) ^ (1 / n)
P' = 1 - chi-square(-2 * log(P), 2 * n)
Q' = 1 - chi-square(-2 * log(Q), 2 * n)
S = (1 + P' - Q') / 2
10. バグ
Content-lengthヘッダを見る機能がない。そのため、Solarisのように
本文中の"From"がエスケープされないシステムでは、本文中の"From"を
UnixFromと見誤ることが考えられる。
bsfilterが表示するメールの番号と、MUAでの番号が食い違う障害が発生すると思われる。
11. 更新履歴
12. 情報源 / リンク